試合開始時のモナドアーツを疾にする理由

 Tofuです.シュルクを使う際,開幕のモナドアーツを斬ではなく疾にする理由について説明します.

モナドアーツの概要

 シュルクはどのような状況においても適切なモナドアーツを発動した状態でゲームを行うのが理想です.ニュートラルゲームにおいては,相手が低パーセントの時には疾と斬,高パーセントの時には疾か撃……いずれもリキャストが回っていない時には翔を使うこともあるでしょう.

 シュルクも相手も高パーセントでニュートラルゲームを行う場合,シュルク側も撃墜リスクが高まる撃よりも,立ち回りが強くなり吹っ飛ばしも減衰することのない疾を優先的に切ることに異論のある人はいないと思います.シュルク側が低パーセントの場合は,一発当てれば撃墜できる撃を選択するプレイヤー,立ち回りで勝って復帰阻止で倒し切る疾を選択するプレイヤー等々,様々な議論の余地があるでしょう.

 低パーセントの時も,単純にリターンを伸ばす斬を切るプレイヤーと,差し合いで優位に立てる疾を切るプレイヤーで意見が割れる……のかもしれません.しかし僕は最初に切るのは疾である程度結論が出ていると考えています.以下にその根拠を記します.

 根拠は2つありますが,いずれも疾から斬につなぐ前提で論じています.

1.ラインを獲得してリターンを伸ばす

 剣士系のファイターは往々にして立ち回りよりも展開維持でリターンを伸ばす傾向にありますが,疾シュルクは特に相手からラインを奪って崖外に追いやる能力に優れています.たとえ確定していなくても,その攻撃範囲の広さと疾特有の攻撃の回転率の高さを活かせば,相手の回避や暴れを読んで次の展開に繋げることができます.

 こうして崖端に運んだ後は斬につなげてリターンを伸ばしますが,ここで重要なのはニュートラルで斬を切るよりも,有利展開で斬を切った方が期待値が高いということです.シュルクはこれ以上引けない相手への択がけに優れていて,そのうえ崖上がりという確実に不利な要素を背負うことになる状況と合わさり,相手への触りやすさはついに危険な領域へと突入する……

 斬シュルクであるということは,疾シュルクではないということです(小泉構文).疾や翔でないときの立ち回りの弱さ(ネガ)を崖という展開でカバーすることで,斬シュルクの強みを最大限引き出すことができるでしょう.

2.相手に少量のダメージを与えてコンボの確定帯にする

 斬シュルクの下投げ始動コンボは,下り空N始動コンボに比べて確定帯が狭い傾向にあります.特に厄介な性質は0%だと確定しないファイターが多いこと.下投げ横強が顕著で,そういう時は下投げ下強で対応しますね.プリンなどの軽いファイターにはそもそも下投げ下強しか確定しないため横強を振る機会そのものが存在しませんが,それはまた別の話.とにかく,低パーセントといっても0%ではなく少しダメージが溜まっているくらいの方が色々確定するということが重要です.重量級相手なら横スマが確定することもあります.

 ここで,疾シュルクのダメージ低下のデメリットに注目してみましょう.疾で展開維持をされ続けても,思ったよりダメージが溜まっていない……というのは対シュルクあるあるだと思います.これは一見疾の弱点のようで,斬が控えている状況ではメリットにもなり得ます.~30%程度の相手に下投げ始動コンボを叩き込む絶好の機会.疾で下拵えされた相手を,斬シュルクでコトコト料理してホッカホカにできれば理想的ですね.

まとめ+α

 上記の議論から,試合を始めてすぐに切るべきなのは疾だと考えられます.いずれの根拠も,斬が活躍するための舞台を疾で用意しておく,というスタンスになっています.この活躍すべきモナドアーツを活躍すべき場所で使う,という思考は高パーセント時にも適用できるので,気が向いたらシュルクでゲームメイクする際に指標にしてみていただきたい.まあ僕は非vipなので信憑性は怪しいんですけどね